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【15分で解説】眠れなくなるほど面白い 糖質の話

2020-12-01
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牧田善二著『眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話』の評判
図解とわかりやすい文章で
糖質に興味を持つきっかけになるが、
解説にギモンと矛盾が多い。たとえば

P14には、理想の体重の目安=
45歳以降は
男性はBMI30以下、女性は25以下とある。
BMI30といえば
身長170cmで86kgと、かなりメタボ。

一方P21では、摂取カロリーを常に30%カットした
アカゲザルの方が、通常食グループより
健康で長寿、というアメリカの研究結果とともに
糖質制限が長生きの秘訣、と解説している
(最新の、米国国立老化研究所の長期観察結果は、カロリー制限と
寿命は無関係で、最も若々しかったのは
通常食のぽっちゃり型のサルだった。このデータは紹介されていない)

P16の大見出しは「人類はもともと肉食の生き物だった!」
縄文時代の日本人も、たんぱく質と脂質で生きていた、と解説されているが
縄文人の食事の中心は貯蔵できるクルミ、クリなどの木の実や、イモ、豆類など
でんぷん、つまり糖質たっぷりの食品だったことが、遺跡の研究などからわかっている。

P30 では、タンパク質がブドウ糖と結びついて劣化して
老化の原因になるとされる「糖化」の主因も糖質の摂りすぎ、
と解説されているが、これは事実に反する。
脂質やタンパク質も糖化の原因になり、
糖質を減らして脂質やタンパク質を食べたからといって、
糖化を防げるわけではないから。

P84では、アルコールは
ワインをイチ押ししているが
2009年に、フランス国立がんセンターが
「赤ワインを常飲すると、がん罹患率が168%増になる」と
発表したり、有名なワインポリフェノールの
老化予防効果も「実はない」ことがわかるなど
ワインの健康効果は否定されている。

著者にその気はないのかもしれないけど
糖質はワルモノ、と読者に
納得させるための
誘導が目に余った。
3点気になったので書いておきます。

まず、果物は適量摂るのはマイナスよりもむしろプラスでしょう。
鉄板の野菜とは違い(ジャガイモとトウモロコシは除く)、
摂り過ぎはさすがに「どうかな」とも少し思いますが。

あと卵について。
卵についても賛否両論ありますけど、私は摂り過ぎは注意した方がいいと思う。
牛や豚などの赤身の肉や牛乳なんかもそうですが栄養はあっても
摂り過ぎてガンや心筋梗塞などの病気になったら元も子もないですし。
卵のコレステロールに関しては特に気にしなくてもいいと思いますが。
卵は1日1個以下がいいと思います。

あとプロテインパウダーについて。
否定的な意見ですが、摂り過ぎなければ特に問題ないと思います。
たんぱく質補給としてメインで利用するのではなく基本は食事から摂って、
足りない分をホエイプロテインパウダーで補給するのなら悪くないというかむしろプラスだと思います。
普段の食事で十分にたんぱく質が摂れているのであれば不要ですが。

この辺は本当意見が分かれますよね。
果物は「体によい」というエビデンス(科学的根拠)もありますし適量なら別に問題ないと思ってますが、
卵とホエイプロテインに関しては自分も未だに摂った方がいいのかはっきり分かってないし。
私は卵はほとんど食べないしホエイプロテインは毎日2、3回は摂ってるけど体調は全く問題ないです。
年齢は80歳ですが大酒のみで太り気味な私にとって最良の知識を得ました。72頁にある「どっちを選ぶ?」です。
ビールよりもワイン、コーラよりもコーヒー、梅酒よりもウイスキー。卵好きな私にとっては、70頁の「卵は1日何個食べてもOK」も納得致しました。これから90歳に向って頑張って生きる私にとっては大変参考になりました。