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【自分らしさを取り戻す方法】 『普通がいいという病 泉谷閑示/著』その①動画。 常識に縛られ、人目を気にしていると、「自分を見つける」ことは不可能だ!

2020-08-07
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泉谷 閑示著『「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書)』の評判
レビューの高さから期待してましたが、素晴らしい内容でした。

本来、人間は一人一人ユニークな存在であり、自分本位に生きれば必然的に他者とは違うユニークな人生を歩むことになる。
しかし世間(親、社会、イデオロギーなど)はそのようなユニークな歩みを良しとせず、自分たちの行く大道から外れたマイノリティに対しては容赦ないバッシングを浴びせてくる。
「あの人は変わり者だ」というマジョリティたちの陰口だ。

大道を行く人々は本来の自分を押し殺しているので潜在的に不安であり、そのため互いに安心を得るためにマイノリティをバッシングする。
このようなレッテル貼りによって自分たちマジョリティ(「普通」の人)と、その道から外れたマイノリティ(変人、異常者、精神病者)とを区別する。
一度区別されたらレッテルを貼られたマイノリティの言葉は聴く耳すら持ってもらえない。
マイノリティは世間からのこのような評価を常に受けることで「周りと違う自分はやはりおかしいのではないだろうか」と自分でも思ってしまう。

マジョリティたちの行く大道は、本来ユニークな存在のはずの人々がそのユニークさを去勢することで歩むことが出来る道である。
しかしそれは本当の自分ではなく、多数派に合わせた偽りの自分なので、理屈で感情を押し殺して生きていてもそれらは抑圧され、感受性が元々豊かな一部の人はどんどんしんどくなる。
そのしんどさという身体からの危険シグナルを無視し続けて抑圧し続けるとその結果、心や身体に症状が出る。
これが様々な精神病(著者は精神科医です)。

世間は様々な、しょせん一種のファンタジーに過ぎない価値観を「現実」と呼び、僕らに同調圧力をかけてくるが、それらに屈従せずに「心から生きたいように生きる」「己にウソをつかずに生きる」「自分らしい生を生きる」ために、本書はとても強力な理論武装になることと思われます。

超おススメ。
 正直余り期待してなかった。でも読んだらそのクオリティの高さに驚いた。今まで2000冊位の読書量があるので余り驚く程唸る本には出会わない。が、出会ってしまった! 
 本来ある悩みをきちんと悩めるようになるのが治るという事、とか、、、、葛藤があるのは正常で葛藤なくスッキリさせようとすると抑圧になる、など、、なるほど!と膝を打つ事が多かった。
 ニーチェの精神3段階(ラクダから獅子へ、そして小児に至るのが理想的とされる考え)もとても面白い。
 人はそれぞれ違ったファンタジー(心的現実)を持って生きている、、なんて唸るよ、読んでて。。
久しぶりに再会した後輩に薦められて購入。
泉谷先生のコラムなどを読んでいたので、良書とは想像していましたが。

冒頭の 「私たちは 『角』 を持って生まれてきました」という一文で、心を射抜かれました。
中学生の頃から感じてきたことを、こんなにも明瞭に言語化していただいたのは初めてです。

「ガラスのユニコーン」をはじめ、「5本のバナナ」、「心と身体、頭の相関図」等々、
比喩がとにかくシンプルで分かりやすい。魂の清涼剤を、何十本も飲んだ心地がします。

『最も深い水脈からくみ上げてきた言葉は、平易な言葉でも密度が濃い』
物事の本質を平明に解き明かしてくれる、本著の内容そのものです。

同調圧力の強いこの国で、苦しみ続けてきた少数派の方々への天啓。
大切な 『角』を折る前に、全ての人に読んでいただきたい名作です。